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MPGN・C3腎症の
治療中の注意点
このページでは、「膜性増殖性糸球体腎炎(まくせい・ぞうしょくせい・しきゅうたい・じんえん:MPGN)やその一部であり新しい分類であるC3腎症(じんしょう)の治療を受けている患者さんは、日常生活でどのような点に気をつければいいのか」について解説します。
長い年月にわたって付き合う病気だからこそ……
薬の飲み忘れに気をつけよう

MPGN(C3腎症を含む)(以下、MPGN・C3腎症と略します)は、長期間にわたって治療を続けて向き合っていく必要がある疾患です。
初期のころは自覚症状が少ない病気ですが、治療を受けないでいると自分でも気づかないうちに腎不全(じんふぜん:腎臓のはたらきが大きく下がった状態)になるリスクが高まります。
また、副腎皮質ステロイドという薬を飲んでいる患者さんでは、薬を飲むことをやめることで体に不調が出ることがあります。
この不調を離脱症状(りだつしょうじょう)といいます。
そのため、生活習慣や食事の改善を続け、病院で処方(しょほう)された薬は忘れずに服用するようにしましょう。
治療について気になることを相談しよう
治療で使う薬によっては、副作用(ふくさよう)が見られることもあります。
患者さん本人が納得して治療を続けていくためにも、気になる症状や治療に関する心配ごと、今後やりたいことなどは、お医者さんや看護師さんに相談してみることをおすすめします。
風邪・感染症対策をしよう

MPGN・C3腎症の患者さんは、疾患の症状や治療薬の影響などによって免疫力(めんえきりょく)が弱くなっています。
そのため、手洗い・うがいやマスクの着用、ワクチン(予防接種)などの風邪・感染症にかからないような対策をすることが大切です。
ただし、特に小児患者さんの場合は服用している薬によってはできないワクチンもあります。
打っても問題ないか、事前に主治医に相談するようにしましょう。
補体阻害薬の感染症対策
補体阻害薬による治療を受けている方は、特に次の点に注意してください。
- 次の3種類のワクチンを打つこと
- 髄膜炎菌ワクチン
- 肺炎球菌ワクチン
- インフルエンザ菌b型ワクチン(ヒブワクチン)
- 感染症対策をじゅうぶんに行うこと
- 少しでも熱などの症状が出た場合は、事前に指示されたとおりすぐに医師へ相談すること
食事の見直し
成人患者さんの場合
- 成人患者さんは、主治医や管理栄養士さんなどに教えてもらいながら、塩分やタンパク質などをとる量をコントロールします。
- 塩分やタンパク質はとりすぎると腎臓に負担をかけます。
- 塩分をとる量は、1日6g未満1)を心がけましょう。
- タンパク質をとる量は、患者さんの病気の進行程度や体重などから判断して制限します。
小児患者さんの場合
- 小児患者さんは、成長のためにタンパク質などの必要な栄養をとることも大切です。そのため基本的には塩分やタンパク質などをとる量を制限しません。1)
→ただし、症状が悪化した場合には、主治医や管理栄養士さんが食事について確認してくれます。
生活習慣の見直し
残っている腎臓の機能を守るために、生活習慣を見直してみましょう。
生活習慣を見直すポイント
- 適切な量の水を飲む
- 十分な睡眠時間をとる
- 無理のない範囲で運動をする
- (成人患者さんの場合)禁煙や節酒(飲むお酒の量を制限すること)

病気が進行した場合の治療について知ろう
MPGN・C3腎症は、進行すると腎不全になることがあります。
そして末期(まっき:腎臓がはたらくことがむずかしくなった段階のこと)腎不全になると、腎代替療法(じんだいたいりょうほう)が必要となります。
腎代替療法とは?
腎代替療法とは、老廃物や余計な水分をとりのぞくことで体のなかをきれいにする治療のことです。
老廃物や余計な水分をとりのぞくことがむずかしくなった患者さんには、以下のような治療法を行います。

- 血液透析(けつえきとうせき)は、ダイアライザーという機械を使って血液をろ過する治療法です。週に3日程度通院して、1回あたり4~5時間ほどかけて行います。
- 腹膜透析(ふくまくとうせき)では、おなかにある腹膜(おなかの中の臓器をおおっている膜のこと)から体のなかに透析液を入れて血液をきれいにします。毎日自宅で行う治療法です。
- 腎移植(じんいしょく)では、他の人から2個ある腎臓のうち1個をもらい、患者さんの体に移しかえます。
- 日本腎臓学会編『CKD診療ガイド2024』(東京医学社)p.58、107
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MPGN・C3腎症の患者さん用相談シート
監修医師
水野 正司 先生
名古屋大学大学院医学系研究科 腎不全システム治療学寄附講座 特任教授